東南アジア放浪してきた。〜あとがき〜

 

まとめました


あれ、結局トータルでいくらかかったのか一切触れてないよね?

と気になってこのあとがきまで読破しようとしてくれているそこのあなた、
お待たせしました。(待ってない)

【日本出国から帰国まで10万円】
と掲げていたからには、もちろん報告義務アリということで最後に一挙公開。
加えて、持ち物のふり返りや各国の基本情報、訪問地マップなどもまとめました。

東南アジア編、ようやく完結。

Googleから送られてきた10月のタイムライン
実際に訪れたスポットはもっと多い



支出



8日間トータル104,913円。

若干超過してますけれども…
お土産代やチップもコミコミの全支出。
ほぼ10万円でいけたということにしていいですかね…

現地で両替したのは22,000円分。
THB→MYR→SGD→PHPへと姿を変え、最後はマニラの空港でほとんど使い切った。
わずかに残った各国のコインは、混ざるとややこしいためそれぞれチャック付き袋に分けて保管していた。
マレーシアの20MYR札だけは、ウミガメ(←動物の中で一番好き)のデザインだったため1枚だけ使わずにとっておいた。
クレカで支払った分については、請求明細の金額を反映している。

予算を決めるというのはかなりの節約効果を生み出すのだと感じた。
そもそも、バックパックのみ・LCC利用の時点で買い物抑止力が働いており、物欲ブーストがかかることもない。
予算を意識しつつも食べたいものは食べたし、やりたいことは実行できた。
いかにお金をかけずに過ごすか、ゲーム感覚で楽しめた部分もあった。
とにかく歩く、観光は無料の範囲で、毎日支出を計算する。
体力と手間でカバーしつつどうにか全日程を終えた。

長距離移動以外では、ほとんど歩いていた。
ペナン島では全く乗り物に乗らず、シンガポールでも宿を出てから空港行きの地下鉄に乗るまで徒歩のみだった。
マニラまで頑なにタクシーを使うことなく、歩きながら観光名所や建築を順番に巡る、というのが基本だった。
もちろんこれは、現地の交通状況や治安、体調によって大きく左右される部分であり、その辺は臨機応変に判断した。

観光費は見事にゼロ…
有料観光地に行かないというのは極端すぎて何の参考にもならないと思う。
今回組んだプランにおいては入場料を払ってでも絶対に行きたいと思う場所はなく、食べることと街歩きに主眼を置いていた。
1ヵ所に時間をかけるよりも、移動しながらより多くの場所(特に建築)を見て回りたかった。

支出計算(円換算作業)については正直とても面倒臭かった。
しかしこれをやったことで、値段を見てその場で何円くらいかさっと計算できるようになったし、現地の物価を踏まえての高い・安いの感覚も養われたと思う。


ちなみに、8日間で歩いた距離は102km。
一番削ったのが交通費であることは間違いなさそうだ。



持ち物ふり返り


今回の旅の持ち物(装備)の中で、特にヘビーユーズだったもの、これがなければ無理だったと思うものを挙げる。

・ティッシュ、ウェットティッシュ
これはもう、ないと絶対に無理だ。
トイレで紙がないことはザラにあるし、食事の際はテーブルを拭いたり手を拭いたりで常に活躍する。
無印良品の携帯用ペーパーナプキンと紙せっけんもかなり使えたのでスタメン確定。

・トレランシューズ(MERRELL TRAIL GLOVE7)
100km以上歩いても一切ガタがこない頑丈さ。
脚への負担の少なさも驚異的で、軽くて汚れにくいという文句なしの靴。
旅の後半で疲労が溜まっていても、歩くのが辛いと感じた瞬間は一度もなかった。
今回の旅のために装備した物の中で、最も投資してよかったと思えた。

・コンデジ(kodak fz55)
当初の思惑通り、フィルムの質感でエモい写真をたくさん撮ることができた。
東南アジアの風景との相性は抜群だった。
小さいデジカメは本当に使い勝手が良い。
帰国して写真を整理したら、kodakとスマホ合わせて1,400枚も撮っておりさすがに引いた。
ほとんど建物の写真だ。
特にペナン島に関しては個人的にグッとくる建築物だらけで興奮が止まらず、kodakを握りしめてシャッターを切りまくった。
いつか写真集やポストカードなどを作りたいレベル。

・モバイルバッテリー
10,000mAhのタイプCケーブル一体型バッテリーを持ち歩き(これが地味に重い)、主にスマホとカメラを充電した。
スマホはGPSをONにしてGoogle mapを開きっぱなしで歩いていたし、カメラも写真の撮りすぎで充電の減りが早かった。
寝台列車ではコンセントはあったものの、通路にむき出しで盗難リスク大だったためモバイルバッテリーに頼った。
あとはやはり、チケットや入国カードの確認などでスマホの画面を見せなければならなかったりと、絶対に充電が切れてはいけない場面に備えておく必要があった。

・折り畳みサンダル
入り口で靴を脱いで上がるタイプの宿(スリッパなし)が大半で、折り畳みサンダルがとても役立った。
EVA素材のため汚れたらウェットティッシュで拭くだけできれいになるし、コンパクトに折り畳んで持ち運ぶことができる。
とにかくスリッパ代わりになるものを必ず持っておいた方がいい。



4ヵ国基本情報(今さらながら)





訪れた場所マップ


バンコクから順に、時系列でスポットを登録。
写真を撮るためにそこまで行っただけ、何も買わずに立ち寄っただけ、なども含む。



修行を終えて


帰国してまずお好み焼きを食べた。
翌日には吸い寄せられるようにスシローに行った。
やはり日本のメシは美味い。
そんなことを噛み締めながら、8日間を振り返っていた。



「しばらく東南アジアうろついてきます…」
と伝え、今までで一番長い連続休暇を取った。

「旅行楽しかった?」と聞かれては
「ハードでしたね~(テヘッ)」と枯れた声を絞り出して答えていた。

旅行気分で行ったら最後まで辿り着けそうにないと思い、あえて【修行】と呼んでいた。
その心構えで行って正解だった。

相当な準備を経て臨んでも、勘弁してくださいよと思うようなことが普通に起こる。
シンガポール行きのバスが目の前で走り去っていったときは、本当に頭が真っ白になった。

異国の気候と水、いつもと違う食事で髪や肌はガサガサになり、大気汚染で喉がやられてしばらく酒焼けのような声しか出なかった。
持てる体力と気力を使い切った8日間だった。


こうして4万字以上(!)も書けるほどのネタを携えて帰ってくることができたのだ。
これは何にも代えがたい。


次の目的地もアジア。
もう心に決めている場所がある。
より身軽に、気楽にいこう。




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