ベトナム・インドネシアに行ってきた。〜day2〜


顎試しバインミー


いつの間にか歯も磨かず寝てしまっており、目が覚めたら朝だった。
出発前の連日の寝不足と疲労で限界だったんだろう。
しかしベトナムで力を使い果たしている場合ではない。
ここから先が長いんだから。
特に急ぎの予定もないためゆっくり準備して散策に出かける。
朝食はバインミーの有名店へ。


朝から道路横断に全神経を注ぐ。
バイク4人乗りファミリーが前を通った時はさすがに二度見した。
原付で4人乗りとかできるんや…(そこじゃない)
こういういい加減さもありつつ、個々の熟練されたバイクテクによって奇跡的に交通の秩序が保たれているのだろう。


人だかりができている店が見えてきた。
やはり相当人気のようだ。
Grabドライバー(タクシーではなく食べ物のデリバリードライバー)の行列の後ろに並んでいたら、一般客はここに並ばずあっちで買うんだよと教えてくれた。
なるほど、こっちにレジがあったのか。
とりあえず全部盛りみたいなやつを注文。
すごいスピードでパンに大量の具材が挟まれ、紙に包まれ、巨大な箱に入れられて出てきた。
想像の1.5倍でかいかも…


さて、食べる場所がないけどどうする。
外はバイクの大群、排気ガスが充満しているのがわかる。
ちょっと移動するか…
近くに公園みたいな場所があるようなので行ってみよう。
広い道路を走って横断しようとしたらバイクにひかれそうになり怒られる。
どうやら、走って横断するのはダメらしい。難しすぎる。


せっかく公園まで来たのに、公園ではなくバスターミナルだった。
まぁベンチもあるからここでいいか…一応日陰もあるし…
時々下水の臭いが漂ってくるわ蒸し上がるくらい暑いわでできれば食事をすべきではない環境だったが、気にせず食べる。

あまりのでかさに半分に割って食べる

バインミーがでかすぎて顎が外れそうだ。
袋に入った香草とたくあん的なものも付いてきた。
これをさらに挟めということですね。
具材ぎっしり、外はパリッとした重量級フランスパン。
色んな味がして美味しい…
けど二人で食べてちょうど良い量…
強靭な顎と空腹のおかげでどうにか食べきった。
ここのバインミーが特別でかいだけで、本当はもっと小さめのはず。
食べ比べたい。



温室市場


すぐ近くが本当に公園だったらしく、絶対こっちの方が綺麗で涼しい。
朝から健康器具で運動している人も多い。
公園内を真っ直ぐ進んで向かった先は、ベンタイン市場。
バンコクのチャトチャック市場を思い出す。
ベトナム最大規模とあって、どこからどう回ればいいのかわからない。
所狭しと店、店、店。
入り組んだ細い通路に入ると、人とすれ違うのも厳しいくらい狭い。
食品ゾーン(特に魚介類)はなかなか強烈な匂いですぐに退散。
この暑さで空調なしで魚介類を売る勇気。
これぞ東南アジアの市場。


良さそうなサンダルがあれば買おうかなと思って探しているものの、ニセクロックスばかりで買えそうにない。
有名ブランドのアパレル商品で埋め尽くされている店も多いがすべてコピー品と思われるのでスルー。
見る分には楽しい。 
市場で何かを買うにはそれなりのコミュニケーション力と値切り交渉力が試されるので結局何も買わないまま外に出てきてしまった。
雰囲気は楽しめたから十分だろう。

欲しいものがあるなら短期勝負で(暑すぎる)

そしてさっき食べたバインミーが早くも胃の中で暴れだす兆しを見せている。
そうなる予感がしていたが、大丈夫だ。
すぐ目の前に髙島屋があるから。
涼しい店内、綺麗な空気を目一杯吸い、ありがたくトイレを使わせていただく。
助かった。


ユニクロも広くて商品充実。
今自分が履いているズボンも売っていた。
日本と変わらないような値段で売られている。
ベトナムの物価から考えたら相当高いはずだ。
髙島屋のテナントとして入っているのも納得。
安心と快適を全身で感じながら、しばらく徘徊。
外に出るのが嫌になってくる。


しかし行きたい本屋がある。
ここから2kmほど離れている。
この暑さでこの交通状況で徒歩2kmはきつい。日本なら余裕で歩くのに…
よし、バスに乗ろう。
咄嗟に乗り方を調べる。
バスが来たら手を上げて乗って集金係に運賃渡して降りるときはベル鳴らして後ろのドアから降りると… 想像通り。
しばらくバス停で待っていると、乗りたい番号のやつが来た。
しっかりGPSで自分の位置を追いながら、少しだけ乗って目的地に到着。
相変わらずバイクにひかれかけながら道路を渡る。


その本屋は荷物をロッカーに預けなければならず、貴重品をポケットに突っ込んで一通り店内をうろうろ。
日本の漫画コーナーがかなり充実しており、こんな漫画までベトナム語に翻訳されているのかと思うものも。
本屋はその国のカルチャーや流行りなどを知ることができるので、興味深く楽しい場所だ。



パリとカオス


次に行こうとしている場所も微妙に遠い。
ここからは1kmちょい、暑すぎるけど歩こう。
小さな本屋が建ち並ぶブックストリートを通り、サイゴン中央郵便局へ。



建物はパリのオルセー美術館をモデルにしたといわれ、フランス統治時代の面影を残す。
中は駅のように広く、思わず見上げてしまうほど天井が高い。
エアメールを送ろうと、葉書を書いている観光客がたくさんいた。


昼食は、雑誌POPEYEのアジアひとり旅特集で紹介されていた店へ。
店員さんはみんな英語ペラペラでホスピタリティーが素晴らしく、店内の雰囲気もお洒落で洗練されている。
ダックカレーとパッションフルーツジュースを注文。
ベトナムに来てもやはり、カレーがあるなら食べずにはいられない。

そうめんにしか見えない

これがベトナムのカレーか…
エスニック系を想像していたので麺でもありかもと思い、ご飯・パンと迷って麺にしたけど、このタイプのカレーに麺はちょっと違うよなぁ…
まぁこれも新体験ということで。


巨大骨付きダックやじゃがいもなどの野菜がごろっと入っている。
すごい量だ…
今まで食べたことがない味でうまく説明できないが、ほっこりした甘さがある。
おそらくココナッツミルクの風味だろう。
これでまた一つ、カレー経験値が上がった。


最後にもう少しだけ寄って帰ろう。
外は曇り、今にも雨が降り出しそうで少し涼しくなってきた。
今のうちに歩いて向かう。
ここもPOPEYEで紹介されていたお洒落なセレクトショップ。
様々なクリエイター作品が販売されていて、ポストカードとマグネット、キーホルダーを購入した。


外はギリギリ雨が降らずに耐えている。
さらに歩いて、近くのタンディン教会へ。
ピンクで存在感があり、さすがに映える。

曇り空でも鮮やかピンク

さっきの郵便局もそうだが、ホーチミンは「東洋のパリ」といわれるだけあって随所にフランスを感じる。
でも目の前の道路はバイクカオスでこれでもかとアジアの光景が広がっており、そのコントラストがまた良い。


すぐ近くのカフェでHappinessという緑色の不思議な飲み物(まともなソフトドリンク)を飲んで休憩しながら、日記メモをスマホに打ち込む。
そろそろ日が暮れそうだ。
Grabを呼んで帰ろう。
車なら75K、バイクなら20K。
※「K」は1,000の単位を指しており、桁数の大きすぎるVNDの省略表現。
バイクにしてみっか…
20Kはわずか100円ほど。
Grabはタイでも何度か使っているが、バイクタクシーには乗ったことがなかった。


これが本物のスリル。
ちゃんとヘルメットは支給されている。
排気ガスを全身に纏いながら、颯爽と風を切る。
ホテル近くのセブンイレブンで降ろしてもらい、飲み物と明日の朝食を調達。


道路横断テクも少しはマシになり、無事にホテルに戻って来た。
洗濯するか…
毎日自分で洗濯しないと回らないくらい少ない衣類で10日間を乗り切ろうとしており、この手間は省くことができない。
さっき買った333ビールを飲む。
読み方は「333(バーバーバー)」。
ベトナムで3は縁起の悪い数字とされているが、全てを足すと9になることから幸運のビールと呼ばれているらしい。


明日のチェックアウトが早朝のため、宿泊代を今のうちにオーナーさんに支払う。
明日帰るの?
はい、そのままバリに行きます
バリって、インドネシアの?ここから行くのちょっと大変だねぇ
おやすみなさい〜
そんなゆるい会話で一日を締めくくる。


さて、今日はもう早く寝よう。




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