香港・マカオに行ってきた。~day3~

香港・マカオに行ってきた。~day2~


朝活


朝ごはんを食べに向かう。

あぁ…これは…
遠目でもわかる、とんでもなく行列が延びているのが…
完全に出遅れた。
軽く1時間くらい待ちそうだ。

想像をはるかに上回る人気ぶり。
明日もう一度チャンスがあるから、今日は諦めよう。

すぐ近くにパン屋を発見し、その辺の公園で食べることを即座にひらめく。
パンの名前が全く読めないので、前にいたお姉さんがさっと取っていったのと同じものを一つと、エッグタルトを購入。
支払いにはオクトパスカードが使えた。

調達したばかりのパンの袋を提げて向かったのは九龍公園。
一番近い公園がここだった。
かなり立派で広い。
緑が生い茂り、至るところで鳥が鳴いている。
わざとそういうBGMを流しているのかと疑うほどのさえずり。
大都会の真ん中にこれだけの自然があることに驚く。

本当に太極拳をやっている人がいる…
香港で見たかった光景の一つ。
瞑想でもしているのか、微動だにせず佇んでいる人もいる。
花鳥園のようになっているエリアもあり、ピンクのフラミンゴの大群に遭遇できるとはさすがに思っていなかった。

植え込みの縁に座ってパンをかじる。
何かよくわからず買ったパンは中にぎっしりツナが詰まっていて、かなり好きな味だった。
定番のエッグタルトもちょうど良い甘さ。
適当に選んでこの美味しさ、香港の食はきっとどれを取っても外すことがない。


港とスター


しばし公園内を散策し、またネイザンロードに戻って港まで歩く。

一気に視界が開け、見えてきたのは対岸の高層ビル群。
大都会・香港をこれでもかと感じられる壮大な景色。
昨日見た夜の香港とはまた違う顔。

「港のどこかにブルース・リーがいる」という情報を得ていたので、歩いて探してみる。


あ、いた…
海と摩天楼をバックに半裸でポーズを決める男…

ワチャーッ

香港映画のワンシーンが思い浮かぶ躍動感。
周りの観光客は皆、それと同じポーズで記念写真を撮っている。
私はそそくさとカメラに収め、満足したので次の場所へ。


1時間近い移動になるため、バスの2階の最前列に座る。
今いるのは九龍半島の南端、ここから海を渡って香港島へ向かう。
バスの2階からは街並みがよく見えてとても楽しいのだが、かなり揺れる。
酔いやすい人には1階をおすすめする。

巨大なショッピングモールで降車し、本屋を覗いてみたり、しばらくうろうろしてみる。
日本の観光ガイド本コーナーが広く取られており、旅行先としての人気がうかがえる。
特に九州地方の充実ぶりには目を見張るものがあった。


モンスター級


ここから少し歩いた先に、「モンスターマンション」と呼ばれるスポットがある。
アジアの建築好きとしては、絶対に見ておきたかった。



ずっと見ていても飽きない

圧巻。
思わずため息が漏れる。

どうやって建てたのか、何部屋あるのか、家賃はいくらか…
気になることがありすぎてただただ呆然と立ち尽くす。
部屋の間取りを見てみたいし、なんなら住んでみたい。

あと、香港に来てからずっと感じていたことだが、どの建物も窓の数が過剰なのでは…?
洗濯物を干す技術も地味にすごいし。
眺めれば眺めるほど発見がある。


次の目的地までは、トラムに乗って移動する。
レトロでどこか可愛さを感じる路面電車だ。
バスと同様に2階建てになっており、迷わず2階に上がる。

ラッピングはさまざま

しばらく快適に乗っていられると思っていたら途中で意図せぬ方向に曲がってしまい、どうやら違う路線に乗っていた模様。
即降りて別経路を検索し、バスに乗り換える。
香港のバス網は張り巡らされていて、ミスってもすぐに軌道修正できるから本当に便利だ。


狭いのがいい


降りたのは中環(Central)というエリア。
先ほどまでいたのは香港島北東部で、そこから島の西側へ移動してきたことになる。

目星を付けていた店の行列に並ぶ。
前にいたお姉さんが、順番はまだまだなのに店の中へ入っていった。
 
これは…1人だと早いかもしれない…

案の定、店員さんが入り口から「1人はー?いないー?」と叫んでいるのが聞こえたので全力で挙手。
私を手招きし、10人くらい抜かして入れてくれた。
単独行動の強みはこういうところで活かされる。

超効率的なオペレーション、回転率の良さ。
日本は丁寧すぎるんじゃないかと思ってしまう。
働く人々を観察するのも興味深い。

韓国人の男子3人組と相席することとなった。
2人掛けサイズのテーブルでうち1辺は壁にくっついているため、3辺を4人でシェア。
狭すぎる。
全員が遠慮がちに肩をすぼめながら黙々と食べる。
しかしこのギチギチ感にもだいぶ慣れてきたし、こうでなくっちゃとすら思えるようになってきた。

頼んだのは牛スジカレー麺。
もちろん香港でもカレーを追い求める。

右は壁、左にもう一人座ってる

具はほぼ牛スジ。
平たい麺とカレースープがカレーうどんを彷彿とさせる。
お箸が菜箸くらい長く、壁に当たってしまい麺を掴むのにコツが必要だったが、そんなことも気にならないくらいには旨かった。


ピークトラム


夕方近くまで、周辺をぶらぶらする。
それにしても坂が多い。
世界一長い(らしい)エスカレーターが設置されており、それに乗ったり階段を上ったりしながらあてもなく坂の上まで行ってみる。
かなりの傾斜だ。
この辺りはお洒落な店も多く、どこを歩いていても楽しめる。

そろそろ夕方になってきたので移動するか…
これからさらに高い場所へ。
ヴィクトリア・ピークに登る。

山頂からは100万ドルの夜景が広がっているとか…
徒歩で登ることもできるが、「ピークトラム」という便利な乗り物があるようなので迷いなくそちらを選択。
チケット売り場はどこにどう並んでいるのかわからないくらい人でごった返しており、咄嗟の判断でネット検索して公式HPからオンライン購入。

すんなり乗り場へ辿り着けたものの、テーマパークのアトラクションかと思うほどの行列が延びている。
ここではさすがに、お昼を食べた店のようなシングルライダー的優遇制度は適用されず、しっかり1時間並んだ。
この日が土曜日だったこともあると思うが、すごい人気だ。

進行方向右側の方が景色が良いらしいという情報を入手し、なんとか右側の席を確保。
絶妙なスピードで山を登っていく。
これは間違いなく右側に乗った方がいい。抜群の眺め。
約10分で頂上に到着。
乗りごたえがあってかなり楽しい。これは大人でも興奮すると思う。

日が暮れるまで、山頂の商業施設をうろうろ。
昼に乗ったトラムと、今乗ったばかりのピークトラムが描かれたポップなマグネットを一目で気に入り、購入。
山の上ということもあって少し肌寒い。

19時。いよいよ暗くなってきた。
よし、展望スポットへ行ってみよう。


暗くなるまで待ってよかった。

ピークトラムに乗ってここまで来て、香港の夜景を見るという経験。
これはもう100万ドルどころかプライスレス。(やかましい)
皆さんはぜひ、誰かと一緒に行ってみてください。(それが普通)

帰りのトラムは、ほとんど並ばずに乗ることができた。


進行方向と反対を向いて座っているため、後ろ向きに進むアトラクションに乗っているような、ちょっとしたスリルを味わえる。
行きはまだ明るい香港、帰りは夜の香港と、トラムから見える景色も全然違う。
日が暮れる前に登って、暗くなってから下りる。
これがベストな楽しみ方のような気がする。


シンプルに勝るものなし


宿がある九龍半島まで、地下鉄で戻って来た。

雲呑麺の名店で夕食を。
ミシュランのステッカーが窓に何枚も貼られていた。
注文したのは海老雲呑麺。
ごくシンプルな見た目。

昼の牛すじカレー麺と同様にうつわがお茶碗サイズ

見た目も食感も輪ゴムのような麺(私は結構好きです)と、これでもかと海老を閉じ込めたワンタンが、スープがほとんど目視できないくらいの体積を占めている。
そして海老のプリプリ具合が、プリプリという言葉では到底伝えきれないほどにプリプリなのだ。(伝われ)

あっさりしたスープにネギ、一切無駄のない旨味が凝縮されていた。


寄り道しつつ、宿に戻る。
シャワーのお湯が数分後にはほぼ水になってしまうことだけ少し悲しいが、まぁ気にしない。
今日どこで何をしたかメモしたり、カメラで撮った写真をSDカードからスマホに移したり、諸々の作業を終わらせる。

明日は香港を離れ、違うエリアへ。


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